2009年1月12日月曜日

シナジスは誰でも受けられるわけじゃない

シナジス注射は適応が限られています。


シナジス注射は在胎35週以下の赤ちゃん、
先天性心疾患や慢性肺疾患をもつ赤ちゃんに行われます。
それ以外の赤ちゃんでもシナジスを受けることは可能ですが、
費用は自費となります。つまり、保険適応ではなくなるのです。


その場合、3kgの赤ちゃんで一回8万弱、
       7kgの赤ちゃんで一回16万弱、
      10kgの赤ちゃんで一回24万弱、


のお金がかかります。


シナジスはRSウイルスが流行している間(10月~4月ごろ)は
毎月注射しなければなりませんので、上記の金額が毎月かかる
こととなります。


毎月10万~20万のお金をポンと払える人なんて、
そうはいないと思います・・・


ですので、現実的には、冒頭に述べたシナジス投与が
保険適応となる赤ちゃんのみがシナジス投与を受けています。


しかし、シナジス投与を在胎35週以下で区切っているものの、
在胎35週の赤ちゃんも、在胎36週の赤ちゃんも、定義的には
同じ「早産児」です。そこで区切る意味は何なのだろうという
疑問があります。


実際、入院するのは、これらシナジス投与が適応となっていない
週数の赤ちゃんに多い、という話も聞いたことがあります。


調べれば調べるほど、シナジスについては不可解な点が多い
というのが正直な感想です。

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